こんにちは、水野です。アフリカ開発銀行の新総裁が28日に選出されます。
（ブルームバーグ）：アフリカ開発銀行（ＡｆＤＢ）の次期総裁は、カベルカ現総裁が就任した10年前と比較してかなり厳しい経済環境の中で重責を担うことになりそうだ。
次期総裁はコートジボワールのアビジャンで28日開催されるＡｆＤＢ年次総会で選出される見通しだ。原油価格の下落と政治的リスクの高まりを受け、アフリカの主要経済国の一部は成長が鈍化している。
英バークレイズのアフリカ部門のストラテジスト、リドル・マルクス氏はヨハネスブルクからの電話インタビューで、「商品価格見通しは不透明で、ケニアやナイジェリアなどの主要市場では10年前には存在しなかった安全保障上の問題がある」と指摘。「克服しなければならない中期的な課題がかなり多い」と語る。
サハラ以南のアフリカは過去10年間、アジアの新興国を除くどの地域よりも急速な成長を遂げてきた。しかし、原油価格が昨年７－12月（下期）に約40％下げたことに加え金属価格も下落しているため、ナイジェリアやアンゴラ、ザンビアなどの諸国の経済見通しが不透明になりつつある。国際通貨基金（ＩＭＦ）は４月に、サハラ以南のアフリカの経済成長率見通しを1.25ポイント引き下げ4.5％とした。
過去最悪のエボラ出血熱感染に見舞われた西アフリカでは、シエラレオネやギニア、リベリアが被害を受けたほか、昨年始め以降、鉄鉱石価格が53％下落したことも経済成長を阻んでいる。
原題：Oil Slump, Slow Growth Greets New African Development Bank Chief（抜粋）
アフリカ開発銀行は実は日本とつながりがあり、アフリカ代表事務所は東京にある。アフリカとアジアのつながりを見るときに中国を思い浮かべるが、それをあえて日本に事務所を置いたのは、それだけ日本の長年の地道な活動に対する信頼の現れなのかもしれない。この記事もあるように10年前と比べて激変してしまった。新総裁はこの時代にどのような舵取りをするのか28日に誰を選出するのかとても興味があります。
