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マラウイの学校終了試験(MSCE)

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こんにちは、水野です。

マラウイは最貧国で教育を受けることが困難ではないかという質問を受けます。

 

マラウイの教育システムですがprimary school(8年)とsecondary school(4年)を経て、大学または教員養成カレッジ技術カレッジなどに進路が別れます。

このprimary schoolは学費は無料ですが教科書代などかかかり、その負担があるので学校に行けない子ども達がいます。

日本の学校システムと大きく違うのは、全員が進級できるのではなく、primary schoolの8年を通い続ける事ができるのは約40%とされており、卒業試験がが70%の合格率なので、卒業できるのは30%前後とされています。

secondary schoolに進学できるのは卒業生の中の40%前後とされており、primary schoolの全入学生の10%いるかいないかです。そのsecondary schoolも日本で言えば国立高校みたいな政府主導の学校と県主導のコミニティ校があり、教育にかなりの格差があるとされています。

そのsecondary school(4年)順当に行くと14歳から18歳ぐらいで、そのsecondary schoolの終了試験がMSCE(Malawi School Certificate Examination)です。

2015年の合格率が発表されました。合格率55.2%でした。微増の合格率です。

この試験は落とす為の試験ではないので、もう少し合格率が上がって欲しいと思います。でもこの試験を合格できる人はとてもマラウイでは優秀です。全体の約3から4%位しかここにたどり着く事ができないのです。

この試験に合格しないと大学にも専門学校にもいくことができません。マラウイ人の人生を左右するとても大切な試験なのです。

少子化の日本とは違い、子どもの数は本当に多いので、すごい競争率で日本の受験戦争よりも激しいのかもしれません。