(中央アフリカの国旗)
こんにちは、水野です。
昨年はアフリカでも何カ国か大統領選挙がありましたが、反政府勢力などの圧力で選挙に行けなかったり、独裁大統領の影響で対戦相手の方が票が多かったとしても無効にしてしまうなど、選挙ができるということはどれほどの恵みだと思う。
この年末にかけてアフリカでの紛争国のひとつである中央アフリカ共和国の大統領選挙と国会議員選挙が行なわれて奇跡的にスムーズに終了した。選挙結果は1月10日すぎだそうだ。
中央アフリカについて簡単な内容です。
アフリカの中央に位置する国で隣国に南スーダン、コンゴ民主共和国、コンゴ、カルメーン、チャドに位置する内陸国です。
人口450万人 面積622,894Km² 一人当たりのGDP 370ドル(マラウイより少し多い程度)
公用語 フランス語 宗教 キリスト教50% 伝統宗教25% イスラム教15%
資源 農業(綿花・コーヒーなど) ダイヤモンド ウラン 金
資源がおおいのだが政情が不安定で、インフラが整っていないので国は貧しい。
フランソア元大統領
この国はキリスト教が多く2キリスト教系の大統領であるフランソア大統領(当時)であったが、2013年3月中央アフリカの北部、東部の出身が多く、スーダン、チャドなどのイスラム武装勢力が首都バンギを制圧した。そして、フランソア大統領を失脚させ、イスラム教徒による国家になった。2014年にはキャサリン・サンバ・バンサ氏を暫定大統領にした。
(キャサリン暫定大統領)
失脚した大統領の支持派(キリスト教徒出身、中央アフリカ中部、南部出身者が多い)がイスラム武装勢力(セレカ)に対抗し、反バラカの武装勢力で紛争状態になった。
表向きは、イスラム教とキリスト教の宗教戦争に見えるが、しかしその背後はフランソワ派とキャサリン派の政治的な内紛と見るべきだと思う。
今回の大統領選挙では政権が元大統領のフランソア氏の立候補を認めないなどの措置がとられたり、また、武装組織のセレカが中東部に自治政府を宣言したり、中央アフリカの政治が混乱していた。
今まで投票でも首都が反バラカ派の議員に投票されないように、また支持派の妨害などがあったそうだが、年末の選挙は平和的に行なわれてallafricaの記事として奇跡という文字が踊った。
選挙結果は国連が介入しているそうなので正確に投票結果がなされると思う。国民の声が正確に繁栄されることを祈る。
日本では選挙は当たり前にある。投票は当たり前にできる。これは本当に幸せな事なんだということを忘れてはいけない