アフリカで大の字

フェアトレードはちみつの日本でのパイオニア 零細企業のおやじのつぶやきです

アカシアは偽物!?

こんにちは、水野です。

よくアフリカのアカシアと日本のアカシアは同じものと思っている人多いですが、まったく違うものです。

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国産のはちみつで「アカシア」は本当のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)ではありません。正式名称はハリエンジュ(針槐)といい、北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木です。1873年に日本に渡来したもので、本来のアカシアの花は放射相称の形状で黄色く、ニセアカシアの白い蝶形花とは全く異なります。

このニセアカシアは現在問題を抱えています。アカマツやクロマツなどのマツ林、ヤナギ林が減少しています。その原因の1つがニセアカシアの多様性を大きく損ねている事が原因だと言われています。そのことから日本生態学会は本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定した。日本では外来生物法の「要注意外来生物リスト」において、「別途総合的な検討を進める緑化植物」の一つに指定されている。各地の河川敷などに猛烈な勢いで野生化しているのか理由だ。それを受けて、2007年秋には天竜川千曲川流域の河川敷で伐採作業が行われた。しかし、一方で、生産量全国第3位の長野産はちみつの約8割がニセアカシアの花を「みつ源」としていることもあり、全国の養蜂業者による「日本養蜂はちみつ協会」は「アカシアを守る会」を結成しリスト指定に反対している。

Wiki ニセアカシアから一部引用

 

日本ではパヒュラーな蜂蜜で人気も高いけれど、しかし生態系を崩れる原因のひとつとなっていて、蜂蜜関係者の私には複雑な思いがします。しかし、これは本来は日本古来の植物ではない訳ですし、また、セイヨウミツバチを明治時代を取り入れて近代養蜂とは切っても切れない関係でもあると思う。日本古来のものを大切にするのか? しないのか? 目先の利益だけではなく、世代を超えた視野が今問われている。