アフリカで大の字

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南アフリカの移民排除の風潮は他人事ではない

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こんにちは、水野です。

日本でもヘイトスピーチが問題になっていますが、南アフリカ共和国では移民労働者などが南アフリカから自国に逃げるように帰国する現象が続いています。

朝日新聞のアフリカ特派員の三浦英之氏のtwitterでその様子を知る事が出来ます。

① アパルトヘイト(人種隔離)政策を克服した南アフリカで、近隣諸国からの移民の排斥を目的とした暴動(ゼノフォビア)が止まらない。これまでに7人が死亡、5千人以上が住む家を追われた。暴動の発端となった東部ダーバンに入った

②ダーバンは人口の3分の1が不法移民だと言われ、南アでも特に移民の割合が高いエリアだ。移民地区ではすべての店のシャッターが下ろされ、周囲で南アの若者たちが「移民は出ていけ」と叫んでいた。随所にパトカーが配備され、町は厳戒態勢下にある

③ 避難キャンプには3千人の移民が身を寄せていた。大型テントには家財道具が山と積まれている。モザンビーク出身の移民は「夜中に窓を割られ、銃を持って乗り込んできた若者に『ここはお前らの国じゃない』と蹴られ、テレビや鏡を盗まれた」

④ モザンビークやマラウイなどの近隣諸国は自国民の救出に乗り出している。政府が準備したバスが到着すると人々が殺到。千数百人が南アから脱出する予定だ。「安全への逃避」さながらの光景。マンデラの国で何が起きているのか

⑤ 暴動のきっかけは「王」の演説だった。最大部族ズールー族の王が先月、移民を「シラミ」に例えた上で、「犯罪率や失業率の高さは移民が原因。南アから出ていけ」と演説。若者たちが沸騰し、移民の商店を襲って商品を奪い、移民宅に火をつけ始めた

⑥ 根底には若者たちが抱える社会への不満がある。南アでは1日に47人が殺人事件で殺される。失業率は24%だが、求職を放棄している人を含めると50%近いと言われている

⑦ 白人と黒人の年収は6倍。超えられない格差を人々は暴力で乗り越えようとする。世界最悪の犯罪大国。ここに移民が入り込んできた。南ア人の半分の給料で働く。民衆は「不法移民が職を奪っている」と誤解している

⑧ 資源安などで経済が停滞し、雇用も治安も悪化している。不満のはけ口が今回は最も弱い移民に向けられた。一連の構図は日本と似ていなくもない。対話を拒否し、弱者に向かって「国から出て行け」とヘイトスピーチを繰り返している

⑨ 一方で大多数の南ア人はゼノフォビアに「ノー」を突きつけている。23日には最大都市ヨハネスブルクで3万人がデモ行進。「マンデラが泣いている」とプラカードを掲げて移民への暴力反対を訴えた

⑩ 多民族の融和をめざし、「虹の国」を自称してきた南アだけに残念でならない。私も南アに拠点を置くが、最近経済の悪化で停電や犯罪が急増している。政府は軍を投入して抑え込んでいるが、国民の不満は今後も収まらないような気がしている(終)

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南アフリカといえば、私が10代の頃にはアパルトヘイトがおこなわれていて、黒人と白人はトイレやバスも黒人を差別しているということでオリンピックに出れない。とか学んだが、そのアパルトヘイトが撤廃して、南アフリカ近辺の最貧国の労働者が仕事を求めて豊かな南アフリカに出稼ぎに行くようになり、自国の黒人の労働者によるねたみや間違った噂などで、外国人労働者を排除するための暴動が起こっているというのが私の解釈だ。私もヨハネスブルクに一泊したことがあるけれど、タクシーで旧市街を走ってもらったけれど、怖くて歩けない感じです。あの威圧的な雰囲気はどうも緊張感あります。ヒルトンホテルに泊まったけれど、比較的安全といわれているサントンでも夜中に銃声が響いていたし、特にヨハネスブルクは怖かったというイメージしかなく、

この話を読んでいて、日本も南アフリカみたいなるのかなあと感じてしまった。日本も格差が広がり、中国や韓国を批判する事によってはけ口にしている人たちもいるように思える。今後日本にも移民を促進する可能性が広がるともっと外国人に対するヘイトスピーチが強まるように思える。少子高齢化により、日本も人口が減少していく。少子高齢化が進んで行くと労働力が不足して、その不足分を外国人に補ってもらうという考えも理解できなくはない。でも、その為にはもう少し移民のための政策を検討していただきたいと思っている。